kledgeb Ubuntuの使い方や日本語化、アプリの使い方を紹介しています。 Ubuntuの最新情報も紹介しています。

AMD Ryzen 7 1800Xの動作確認とベンチマーク

Phoronix」にて「AMD Ryzen 7 1800X」の動作確認とベンチマークの結果が公開されています。



最上位モデルのRyzen 7 1800X

「Ryzen 7 1800X」は、「Ryzen 7」シリーズの最上位モデルであると同時に、ハイエンドなモデルでもあります。

「Ryzen 7」のコア数は8コアですが、「SMT(Simultaneous Multithreading)」により16スレッドを提供します。(8コア16スレッド)

各コアは512KBのL2キャッシュを持ち、16MBの共有L3キャッシュを搭載します。

「Ryzen 7 1800X」は最上位モデルということもあり、ベースクロックが3.6GHz、最大4.0GHzで動作するCPUです。

マザーボード 

今回のテストでは、マザーボードに「MSI X370 XPOWER GAMING TITANIUM」を選択したとのことです。

UbuntuでRyzen 7 1800Xの動作確認

「Ubuntu」で「Ryzen 7 1800X」の動作確認を行った結果を紹介します。


以下のバージョンで動作確認が行われています。

  1. Ubuntu 17.04 
  2. Ubuntu 16.10
  3. Ubuntu 16.04.1

マザーボードの問題 

CPUとは別に「MSI X370 XPOWER GAMING TITANIUM」に関する問題があります。

以下の問題はいずれも「Ubuntu 17.04」で採用されている「Linux Kernel 4.10」の環境で発生している問題です。
従って「Linux Kernel 4.10」以前のバージョンでも、同様の問題が発生するでしょう。

1.Realtek ALC1220がサポートされていない

このマザーボードに搭載されている「Realtek ALC1220(オーディオコーデック)」がサポートされておらず、音が鳴らない(利用できない)とのことです。

「Realtek ALC1220」のサポートは「Linux Kernel 4.11」で行われる予定です。
また現在「Linux Kernel 4.10」等以前のバージョンへのバックポートも行われていません。

今後どうなるか分かりませんが、「Realtek ALC1220」には留意しておいたほうが良いでしょう。

2.センサー情報が取得できない

「lm-sensors」からマザーボード上に実装されているセンサーが検出できず、ファンの回転数や電圧、温度などセンサー情報が取得できません。
またCPUの温度も検出できません。

1.Ubuntu 17.04で動作確認

「Ubuntu 17.04」で「Ryzen 7 1800X」の動作確認を行った結果、特に問題は起きず、特別な設定を行うことなくそのまま「Ubuntu 17.04」を利用できるとのことです。

現在「Ubuntu 17.04」では、「Linux Kernel 4.10」が採用されています。

1-1.ライブUSBメモリーからUbuntu 17.04を起動

ライブUSBメモリーから「Ubuntu 17.04」を起動すると何の問題もなく「Ubuntu 17.04」が起動し、起動オプション等特別な設定も不要です。

つまりライブUSBメモリーから「Ubuntu 17.04」を起動するには、ライブUSBメモリーをPCに挿入しPCの電源を入れるだけでOKであるということです。
(もちろん起動ディスクのブート順の設定は必要です。)

1-2.インストール

その後「Ubuntu 17.04」のインストーラーを起動し「Ubuntu 17.04」のインストールを実行しても、問題なくインストールが完了します。

1-3.Ubuntu 17.04の起動

インストール後「Ubuntu 17.04」を起動すると「Linux Kernel 4.10」が起動し、何の問題もなく「Ubuntu 17.04」が起動します。

Ubuntu 17.04は開発中

ちなみに「Ubuntu 17.04」は現在開発中であり、2017年4月13日にリリースされる予定です。
ですので上記の確認は、最新のデイリービルドで行った確認になります。

2.Ubuntu 16.10で動作確認

「Ubuntu 16.10」では、ライブUSBから「Ubuntu 16.10」を起動できるかどうかのみ確認されています。
「Ubuntu 16.10」では、「Linux Kernel 4.8」が採用されています。

その結果「Ubuntu 16.10」は致命的な問題はなく無事起動し、特に問題なく動作しているように見えるが、dmesgに大量の「I/O page fault」が出力(報告)されるとのことです。

ただしSMTに関する不具合が「Linux Kernel」にあるため、本来のパフォーマンスは期待できません。

3.Ubuntu 16.04.1で動作確認

「Ubuntu 16.04.1」でも、ライブUSBから「Ubuntu 16.04.1」を起動できるかどうかのみ確認されています。
「Ubuntu 16.04.1」では、「Linux Kernel 4.4」が採用されています。 

「Ubuntu 16.10」と同じ結果です。
「Ubuntu 16.04.1」は致命的な問題はなく無事起動し、特に問題なく動作しているように見えるが、dmesgに大量の「I/O page fault」が出力(報告)されるとのことです。

時間がなく十分な確認が行えなかった内容は、後ほどテストするとのことです。

/proc/cpuinfoの情報

「/proc/cpuinfo」の情報が、以下で紹介されています。


ベンチマーク

ベンチマーク結果の紹介です。

テスト環境

比較に使用したCPUは、以下のCPUです。

  • Athlon II X3 425
  • Phenom II X3 710
  • A10-7850K
  • FX-8150
  • FX-8370E
  • FX-8370
  • Core i7 990X
  • Core i5 4670
  • Core i7 4790K
  • Core i7 5775C
  • Core i7 5960X
  • Core i5 6600K
  • Core i7 6800K
  • Core i3 7100
  • Core i5 7600K
  • Core i7 7700K
  • Xeon E3-1245 v5

OSは「Ubuntu 17.04」です。
「Linux Kernel」のバージョンは、「Linux Kernel 4.10」です。

テスト環境の詳細は、以下を参照してください。


ベンチマーク結果

ベンチマーク結果は以下を参照してください。

  1. AMD Ryzen 7 1800X Linux Benchmarks
  2. AMD Ryzen 7 1800X Linux Benchmarks
  3. AMD Ryzen 7 1800X Linux Benchmarks

全体的に見て「Ryzen 7 1800X」は高いパフォーマンスを出しています。
「Core i7 7700K」に肉薄したり、テスト結果によっては「Core i7 7700K」を超える最も高いパフォーマンスを出しています。

ただし一部のテスト項目(Himeno、FFmpeg、Stockfishなど)では、性能が振るいません。

スレッド数の多さからか、マルチスレッドでテストを行う項目は全体的に素晴らしい結果を出していますが、一方でシングルスレッドの項目ではIntel CPUに軍配が上がります。

グラフの見方

グラフの左上に「Less Is Better」と記述されているグラフは、バーの長さが短いほどパフォーマンスが高いことを表します。
「More Is Better」と記述されているグラフは、バーの長さが長いほどパフォーマンスが高いことを表します。

いずれのグラフも、パフォーマンスの低い順から高い順に向かってCPUが並び替えられています。

バーの色

また赤色のバーがAMDのCPUを表し、青色のバーがIntelのCPUを表します。


関連コンテンツ
同一カテゴリーの記事
コメント
オプション